愛別町で真っ赤な〇〇〇を使って町おこしにチャレンジ!?
愛別町の地域おこし協力隊で出会った真っ赤な野菜
今回は、北海道愛別町で地域おこし協力隊として活躍されている熊倉さんにお話しをお伺いしました。熊倉さんは、元々北海道の東側に位置する中標津町出身ですが、仕事の関係で道内を転々とされ、現在は愛別町を拠点とされています。
― 地域おこし協力隊とは、どのような活動をされているのですか?
熊倉さん:地域おこし協力隊とは、地域のPRなど地域協力活動を行いながら、その地域への移住定住を目的とした活動です。私の場合は愛別町の地域特産物の販売促進活動をしています。愛別町はキノコやもち米が特産物として有名なのですが、これまでとは違う特産品として「ビーツ」のPRに力を入れています。
― ビーツってあの赤い色をした、カブのような野菜のことですよね?
熊倉さん:はい、あの赤い野菜です(笑)ビーツは実はとても栄養価が高く、5~6年ほど前にとある農家の方が体調を崩しているときにビーツを食べて、回復したというエピソードがあり、そこから「よいものを広めよう!」と広がっていったと聞いています。
― 意外と身近なところからビーツに着目されたんですね!熊倉さんは、日々どのような活動をされているのですか?
熊倉さん:農家さんとやり取りをして、ビーツを発送したり、請求業務を行ったりしています。実は、ビーツに携わっているうちに「自分でも作ってみたい!」と思い、昨年の夏には自分で畑を借り、ビーツを作り始めました。
初めての畑仕事!ビーツ栽培にチャレンジ
― ご自身でもビーツの栽培にチャレンジしたんですね!
熊倉さん:せっかくビーツに携わっていたので、自分でも作ってみたかったんです。自分で作ったビーツは、まるで我が子のようで、他の農家さんが作ったビーツに紛れ込んでいても「自分のビーツはこれだ!」って見つけられるくらいなんですよ。
― 熊倉さんとお話していると「ビーツ愛」をひしひしと感じてきます(笑)愛別町のビーツは、他県でも手に入るのですか?
熊倉さん:はい、生ビーツと下処理を終えた真空パックにしたものをECサイトで販売しています。ですので、東京や大阪など首都圏からもたくさん注文をいただいています。
ビーツはどうやって食べたらいいか分からないという人も多いのですが、サラダはもちろん、スムージーやポタージュにしても美味しいですよ。
― 愛別町での生活についてもお伺いしたいのですが、どんな町ですか?地域おこし協力隊として活動すると決まったとき、不安を感じませんでしたか?
熊倉さん:愛別町は自然に囲まれた、のどかな町です。日常の生活の中でも、大雪山の景色を眺めることができます。最初はもちろん緊張しましたが、地域おこし協力隊としてあいさつ回りをした際に、周囲の人や農家の方が歓迎してくださったり、期待してくださったので、すぐに馴染むことができました。県外の方でも、入りやすい雰囲気なのかなと思います。
― 町の人たちに期待されると、やりがいにもつながりますよね。地域おこし協力隊には、活動の期間などはあるのでしょうか?
熊倉さん:はい、任期が最大3年間となっています。任期を終えた人は事業を起こしたり、その地域で新しい仕事を探したりしています。それぞれの地域に定住するための準備として、3年間を活用するというような流れです。
― 熊倉さんは今何年目なのですか?任期終了後はどのように考えているのですか?
熊倉さん:私は今2年目で、残り1年半ほどです。最初の予定では、ペンションを経営したいと考えていたのですが、コロナの影響などもあり、現在方向転換をしようと考えているところです。
以前、スノーボードのインストラクターをやっていたのですが、長い間インストラクターとして活動をしておらず、資格の更新も行っていなかったのですが、愛別町は周りにたくさんのスキー場があり、いつでもスノボを楽しむことができるので、また資格取得にチャレンジしてみようと考えています。
― スノーボード!北海道らしくていいですね。そんなにスキーやスノボが身近なんですか?
熊倉さん:そうですね。車で1時間以内に5か所ほどスキー場がありますし、小さいところもいれたら、10か所くらいあるんじゃないかな。車で10分のところにもスキー場があるくらいですよ。
― 東京では考えなれないくらいの近さですね!ビーツ栽培やインストラクターの資格取得などさまざまなことにチャレンジされている熊倉さんですが、最後にどんな人が「北海道の真ん中らへん」への移住に向いていると思いますか?
熊倉さん:大雪山を始め、スキー場などたくさんの自然に囲まれた場所なので、自然の中で暮らしたいと考えている人が向いているのではないかと思います。どの季節でも北海道の自然の感動を味わうことができるので、自然が好きな方にはぜひ来てほしいです!
― 熊倉さん、ありがとうございました!