【マンガでわかる】北海道の真ん中らへんの冬支度

タイヤ交換が冬の合図!

大雪山を中心に、1市8町で構成される「北海道の真ん中らへん」。

北海道に詳しい人でないと、どれだけ寒くて、どんな生活をしているのか分からないですよね。今回は旭川市で暮らす現地の方を中心に、北海道の真ん中らへんでの生の暮らしについて聞いてきました。

― 旭川周辺の冬ってどんな感じなんですか?

寒いです。でも、北海道全体が寒いですから…。旭川周辺の特徴というと「雪が多い」ことですね。早いと初雪は10月頃から降り始めます。ただ現地の住人からすると、初雪よりも「根雪」のほうが気になります。根雪とは、降り積もった雪が解けずに、そのまま積雪状態が続くことをいいます。

― 旭川周辺で行う冬支度にはどんなことあるんですか?

まずは、なんといっても「タイヤ交換」ですね(笑)。初雪の予報が流れ出すと、タイヤ交換の予約が埋まり始めます。根雪の前にはタイヤ交換を終わらせておきたいので、もしタイヤ交換の予約を忘れると、なかなか予約が取れずに焦りますね。冬が近づくと、ガソリンスタンドやカー用品屋さんは長蛇の列になります。

車以外には、灯油の残量とかもチェックしますね。家によって、灯油派、石油ストーブ派、電気派、セントラルヒーティング派などさまざまなので、暖房設備の準備は各家ごとに異なります。

冬の間は、とにかく除雪!除雪が大事!

― 旭川周辺はとにかく雪が多いとのことですが、休みの日はどんな風に過ごしているんですか?

うーーん…もちろんウィンタースポーツもあるけど。雪が積もっている間は、とにかく…除雪ですね!

― 除雪ですか!?

特に一軒家の場合、屋根に積もった雪が落ちてくると、窓が埋まってしまったり、玄関のドアが埋まってしまったり、生活に支障が起きるほどなんです。休み明けには、「除雪で腰が~」という会話がよく聞こえてきますよ(笑)

― 除雪した雪ってどこにもって行くのですか?

基本的には自分の敷地内にまとめて置いておきます。小さい頃は、庭に除雪した雪を集めて「かまくら」にして遊んでいましたね。あと、家によっては「融雪槽」という穴が地面にあるんです。そこに除雪した雪を入れて、溶かして処理をします。

― 融雪槽って初めて耳にしました!外は寒そうですが、家の中はどうなのでしょうか?

旭川周辺の家は、気密性が高いので、家の中はとっても暖かいのが特徴です。家の中では、普通にパーカー1枚くらいで過ごしています。外に出るときにはそれなりにコートは着ますが、すっごく着こんでいる人を見ると「観光客の方かな」と思ったりします(笑)

旭川市とその周辺の1市8町は雪が多いようですが、暮らしやすいようにさまざまな工夫がなされているんですね!